日本共産党 京都市会議員子どもに笑顔 若者に仕事 老後に安心を

ほり 信子

トップ > 活動日誌 トップ > 2020年05月

活動日誌

昨年度最後の委員会の質問です。金閣寺史跡内の現状変更届にかかわって

No.218

今年度は「まちづくり委員会」です。昨年度の最後の「文化環境委員会」の質問を掲載します。
京都は歴史の町。一歩歩けば、歴史にぶつかる。そんな京都の町を文化の薫り高いまちにするために、今年度も頑張っていきます。

京都市会文化環境委員会 2020年3月17日 摘録
(議事録ではありません)
作成:日本共産党京都市会議員団
質問者:ほり信子(日本共産党・右京区)

■文化財の保護と金閣寺史跡内の現状変更届について


◆史跡内の黒門トイレ横の石垣の現状変更届について

ほり:金閣寺の黒門の西側に設置されているトイレ近くに石垣ができているが、この部分の現状変更届け出ているのか。

【答弁→西山文化財担当部長】金閣寺入り口の参道と北東側にある駐車場の間にある、通称黒門トイレが高さ2mの土の高まりの横に建っている。石垣は、そのトイレの横の土の高まりのところに設置されている。こちらは、トイレを作ったときの外構の一部とこちらで考えており、建物そのものの建築については、当然、現状変更届を出して、文化庁の許可も得ている。その際に、建物の周辺をきれいにするというなかで取り組まれたことかと思っている。ちなみに、この石垣をつくるにあたって、石垣というのは、土木工事を伴うようなイメージかと思うが、単に土の高まりの斜面に石を置いて並べてあるという形になっている。役割としては土の高まりが崩れてこないという意味合いで金閣寺さんのほうで設置されたものと考えている。

ほり:現状変更届は出ているのか。

【答弁→西山部長】トイレ改築の届の一環と考えている。

ほり:現実にその部分が変わっているというのが、図面に書かれていない。そのあと、工事されて、変更届が出ていても。どう考えたらいいのか。

【答弁→西山部長】現状変更届は、基本的に日常維持管理に伴う変更は多々ある。柵をするとか、剪定をするとか、日常的な管理の部分での取り組みについては、特段、現状変更届けは出していただく必要はないかなと考えている。ただ、トイレの建替えとか、こういう部分は、日常の管理の部分を遥かに超える部分なので、届を出していただいているのが現実だ。

ほり:納得いかない。逆にいうと、高まりの部分を変えているわけだ。石垣にしている、石で土留めをしたという形かもしれないが、それが本当にやるとなっていたのか。それ以後は、石で止めてあるという形が(図面で)出ていて当然だと思うが、そうなっていないというのは、どういうことか。

【答弁→西山部長】元々建っていたトイレより規模を大きくし、位置も従来より後ろに下げた形になっている中で土の高まりの部分にお客さんが接しやすくなった。建物の裏側に入らない垣根とか柵とか崩れない工夫をされておられると認識している。

ほり:そうなると、何でもありという感じを受ける。
 京都は、本当に文化財がたくさんあるわけで、その現状がどういうふうに変わっていくのかというのは、見に行って、変えるのであれば、きちんと報告が必要だ。重要な部分になるのではないか。高まりという部分が、考古学ではどういう位置づけになるのかということも含めて、そこが、金閣寺の思いの中で変わっていくというのが、本当にいいのかどうかを伺いたい。

【答弁→西山部長】例えば、掘削が伴うことであれば、非常に大きく形が変わると考えている。そういった部分には現状変更届は当然必要かと思う。一般的な維持管理の中で、崩れてきそうなところに、少し砂利をいれるとか含め、土木工事ではないので、一定の範囲内は、日常の維持管理の中でやっていただく。何か、文化遺産であるそのものがかわっていることを、暗に認めているわけではなくて、大きな変化の部分と日常的な維持管理の部分との間で、どういった部分の届がいるとかを常に見ている。

ほり:崩れてくるのを止めてあるというだけの石垣には見えなかった。実際見に行っているので。それを文化財保護課は、崩れてくるのを止めていると認識されているというところが、私は納得できない。理解できない。何でも、「日常的な管理」という形でいくのなら、「何でもやってもいい」ということを認めてしまうことになるのではないかと危惧する。


◆高まりの仮設通路の現状変更届にかかわる「略報」について

ほり:次に、以前も質問したが、もう一つの第一駐車場のトイレを改修するにあたって、高まりの部分に歩行者の通路をつくられて、(必要期間が)終了すれば、ただちに原状復帰(回復)するとなっていたが、原状回復はなされているのか。

【答弁→西山部長】黒門トイレとは別に、駐車場と参道出口を結ぶ通路の横にトイレがあるが、こちらも古くなったので建て替えるという中で、出口である参道と駐車場を結ぶ通路を封鎖するため、その高まりのところに、駐車場を抜けるための仮設通路をつくりたいということで、現状変更届が出たので、それを許可した。トイレ完成後、仮設通路を撤去することになっていたが、平成30年秋頃だが、台風で金閣寺の中の倒木とかで、災害復旧を優先せざるを得なかった。それと、池のあたりで整備をしている工事と重なり、仮設通路の撤去が遅れている。いま、金閣寺さんからは、夏ぐらいには、仮設通路は撤去すると伺っている。柵をして通れないようにはしてある。元に戻されるので、その点では私どもも金閣寺さんと話をしながら見ていきたい。許可が必要であればやっていきたい。

ほり:通路にもベンチが置いてあったり、広場的な空間になっていたが、そこも以前と同じような原状回復するのか。

【答弁→西山部長】そもそも仮設通路つくるにあたって、高まりのところには、かなり前から登れるような道がついていたという経過がある。過去に金閣寺さんのほうで、地道のままでは崩れるからと砂利をひかれた経過がある。これも通常の維持管理の範囲かと思う。それを活用して駐車場に抜ける仮設通路をつくった。
今回のお話の件だが、新たにトイレの整備にともなって作った仮設通路を現状変更届けで、トイレが終わったら、戻してくださいねとお願いしている部分だから、そこの部分をのけていただくということになるので、元々ある部分については、そのまま置いていただくことになる。

ほり:便利な言葉やなと思うのが、「通常の維持管理」という言葉だ。「通常の維持管理」で、何でも自分たちの都合の良いように変えて行けるというのは、いかがなものか。文化財保護課が実際果たさなければいけいない役割が、どういうものなのかをしっかり考える必要があるのではないかと、求めておく。
ほり:最後に、文化庁の報告文書の中で、埋蔵文化研究所が発行する埋蔵文化財発掘調査にかかわって。その報告は、「略報」という形をとる場合と、そうでなく、最終報告の形の場合があるが、その違いは何か。

【答弁→西山部長】過日、議員から要求があり、トイレ、先ほどの駐車場と出口の参道の間にあるトイレの改築に伴い発掘調査を行った。これはそのトイレとその横にある事務所、休憩所、売店にもなっているとこらへんを一体的に整備していくところで調査した。ただ、そのエリアに金閣寺の史跡とそうでない境目の線があった。発掘調査そのものは、金閣寺さんのご厚意もあり、史跡以外のところも金閣寺さんにご了解いただき発掘調査をした。ところが、文化庁への申請は、トイレの部分は、史跡の中にあるので、そこの部分を取り出した形での報告を上げている。文化庁に挙げるほうは、「略報」とタイトルをつけている。埋蔵文化財研究所の方は敷地外の部分を含めて報告書をあげている。少し珍しいケースかと思う。通常、史跡の中だけの発掘調査を埋蔵文化財のほうに委託すると、報告書は一致するが、今回の場合は、敷地の中に、史跡外と史跡内の境界線があったので、全部の報告をするのではなく、史跡内の必要なところを取り出した形での報告書を文化庁にあげている。書類のタイトルも「トイレの改築について」であり、「休憩所」とかの記載がないのは、そういうところにある。

ほり:それなら、文化庁に報告するのは、史跡の範囲内のみの報告ということか。これまでもすべてそういう報告になっているのか。

【答弁→西山部長】すべて目を通しているわけではないが、文化庁の権限が及ぶのは史跡、名勝、指定されている範囲内になる。報告もその部分のピックアップした形の報告をするのが一番大事なこと。そのあと許可が出ている。

ほり:史跡以外のところから、高まりに関わって重要な発掘された九輪とか風鐸(ふうたく)ができたというときには、違うところが出たから報告が必要ないとなるのか。

【答弁→西山部長】現状変更届の主旨は、老朽化したトイレを新たに建て替えるにあたって、地面の下にどのような遺構があるか、昔の建物の柱とか池の跡があるのかを調べるのが発掘調査の目的だ。そういう部分での報告になる。範囲外で昔金閣寺に塔があったとの歴史的記載があるが、その塔の先端部分の一部である宝輪のかけらが出たのは事実だ。これは、あくまでも物としての話なので、その部分については、現状変更届に必要かと言われれば、敷地外でもあるし、物を報告するという仕事ではないので、先ほどの報告(略報)をしている。
ほり:現状変更届では必要ないけれども、そういったものが出土したという部分で、文化財保護課として、文化庁へ報告する必要はないのか。

【答弁→西山部長】一般的には埋蔵文化財において出土品、土器とかもセットで報告書としてまとめて発行している。考古資料館やご自宅のパソコンでも見られる。

ほり:文化庁もそういうのが出土したことを知っていると認識したらよいのか。

【答弁→西山部長】そう認識していただいて結構かと思う。「宝輪」は保管しているが、日本の美術館、博物館から貸してほしいとご依頼があればお貸ししている。十分、文化庁の方も知っておられる。世の中的にも、学術的な方々も知っておられる。

ほり:文化財保護課がどういう役割を果たしていくのか。こういうものが出土したよということを、歴史を感じるものを多くの人に提供しながら、京都の良さを知ってもらう部分で力を発揮していく部署だ。「通常の維持管理」という形でどんどん変わってしまうことのないようにしっかりと見届けていただきたい。

このページのトップへ